Monthly Selection3月にお届けするワイン
Ludovic CHANSON
リュドヴィック シャンソン
Montlouis sur Loire Les Pions 2018
モンルイ シュール ロワール
1971年トゥールの生まれのルドヴィック・シャンソンは大学を卒業した後、15年間生物学者として働くが、ワインに興味がわき、
2005年からアンボワーズのワイン学校で学ぶことになった。
2007年、ロワール地方モンルイ村にある、【アレックス マチュー】で、ワイン造りを直に学びながら実践をスタート。
2009年に諸事情あり、ルドヴィックがアレックス マチューを買い取り、それを機にワイナリーの名前も自分の名前を取って
Ludovic Chansonという新しいワイナリーが誕生した。
ルドヴィックが引き継いだ畑はすべて白品種で、『シュナンブラン4.6ha』、『シャルドネが0.65ha』、『ソーヴィ二ヨンブラン0.75ha』で合計6ha。
Montlouis sur Loire Les Pions 2018
モンルイ シュール ロワールPetillant Naturel
暑くて乾燥した夏の2018年のシュナンブラン全房をプレス後、グラスファイバータンクで発酵、2回清澄し不要な不純物を取り除き19年2月にガスを残したままスーティラージュし瓶内で発酵・熟成させた。輝くレモンイエロー色、白桃のシロップやクッキーの甘い香り、たっぷりエキスが溶け込んだ泡、高めの酸とミネラル感、心地の良い苦みがある。6℃~8℃で飲み始め、その後は室温でもOK。
お花見やピクニックなど、ちょっと冷やして野外で楽しむのもおすすめです!魚介のマリネ、ハム系の前菜など、幅広いお料理と相性が◎
Sebastien Riffault
セバスチャン リフォー
Sancerre Les Quarterons 2020
サンセール レ カルトロン
1981年12月5日、サンセール生まれ。家族は代々サンセールで農業を営んでおり、その環境で育ったのがセバスチャン。
最初にアンボワーズの農業高校でワインを学び、その後ブルゴーニュ・マコンの大学で醸造学を学ぶ。
そこでクラッシックな醸造を徹底して学んだのち、ロンドンでワイン市場の勉強をする。
ロンドンのワインショップで勤務した時にナチュラルワインを覚え、その後、パリの『カーヴ ラ ヴィーニャ』という
ヨーロッパ最大ワインショップで働く。世界一の販売量といわれるお店で勉強し、最先端のワインを勉強する。
同時に実家で、2003年、0.5ha分のワインをナチュラな手法で醸造し成功。2004年から自分のワインを造り始める。
彼の拘りは最初っからSO2は一切入れないSans Soufle。2007年には100%完全無農薬の畑へ移行した。
Sancerre Les Quarterons
サンセール レ カルトロン2020 今月のピックアップワインです
土壌:小石交じりの石灰粘土質。4ha・40hl/ha% 平均樹齢:30年 ソービニヨンブラン100% うち貴腐ブドウ20%・熟したブドウ80%
10月上旬収獲 ステンレスで9ヶ月発酵、そのまま10ヶ月シュールリー熟成、瓶詰め時にSO2を 10mg/L添加、軽く濾過し瓶詰めしています
輝きのあるグリーンイエローの外観からディルやパプリカなどの野菜やライム、夏みかん の香りを感じます。
例年と比較し柑橘の酸味が強いフレッシュな果実感からシャープな仕上がりとなっている。
※このワインは還元状態(ワインが粘性を持っていてトロットしている)になっています。
デキャンタや他の 空瓶などに一度移し、シェイクするとワインが酸化し、【ワインを美味しくする裏技動画】粘性もとれて眠っていた味わいが出てきます。
7℃ぐらいから飲み始めるがその後は室温でも可。スモークサーモン、フルーツを使ったサラダやクリュディテなどの野菜料理、
蒸した鶏肉や白身魚の軽いクリームソースなどと相性が◎
Antoine Lienhardt
アントワンヌ リエナルト
Côte de Nuits Villages Rouge "Les Essards" 2017
コート ド ニュイ ヴィラージュ ルージュ レザァード
ブルゴーニュ地方、コート ド ニュイ ヴィラージュの中心、コンブランシアンに3代続いた【ドメーヌ グイヨ リエナルト】の当主モーリスが2011年に引退。
それに伴い甥である『アントワンヌ』が引き継いだ。アントワンヌは近隣の造り手に学びを乞い、ワイン造りは畑の格ではなくテロワール(その畑らしさ)を
意識することが重要だと学んだ。所有畑は4ha、醸造所も改築し、現在では妹のエローズと共に総勢5人で畑作業から醸造、販売までを行っている。
栽培はビオディナミ(自然界の力学を利用した農法)を実践し、ブドウ畑の力を高めて、より質の高いブドウを得る努力をしている。
年によって異なるが30~50%を全房で発酵。果皮浸漬は15日程度で、過度な抽出を避けるために果帽をできるだけ刺激しない。
収穫から熟成までは一切酸化防止剤は使用せず、二酸化炭素を利用して酸化から守っている。 基本的に新樽を使わず、2~5 年樽を使用。
ワインは既に高い完成度に達しているが、自由さ、自然さを失ってはいない。
Côte de Nuits Villages Rouge “Les Essards” 2017
コート ド ニュイ ヴィラージュ ルージュ レザァード
「コンブランシアン村」南東向き斜面。畑に出来る限界の最上部で粘土石灰の表土は30cm程度で石灰岩盤が強い。樹齢は55年。お爺さんが1960年に植えた区画で最も上品で繊細なワイン。ミネラル感も綺麗に出てシャンボール・ミュジニーのような伸びがある。マセラシオンは10~15日。新樽10%使用。
12℃ぐらいから飲み始め、その後は室温。グラスはブルゴーニュ。豚肩ロースや鴨のローストベリー系のソース、ビーフストロガノフなど、
白や赤身のお肉と合わせると◎(焼いた牛肉、仔羊などとは赤身のお肉であってもNG)