Monthly Selection6月のナチュラルワインセレクション
La Colombière
ラ コロンビエール
Colombulle
コロンビュル 2020
ワイナリーの起源は1470年にベル―ゲ家当主のジャン・ド・ベルーゲが一家を南西地方のオート・ガロンヌ県のヴィロー ドリックに移住し、
ブドウの栽培を始めたことにさかのぼる。 5世紀後の1970年、ボージョレでジュール・ショーヴェのもとで修行したジャン・ルネ・シャバノンが
ベル―ゲに移り住みワイナリーを建設、ブドウの樹を植えなおしたことによって『ドメーヌ・ドゥ・ラ・コロンビエール』が誕生した。
2006年からディアンとその夫フィリップ・コーヴァンが、後を継ぎ、十字軍の歴史的な起源をもつトゥールーズとカオールの街道沿いに位置する
フロントン地区の美し いテロワールを保護し、表現することに重きをおいている。
ワイン造りは地場品種であるネグレットとブイスレ・ブランを中心に、収穫はすべて手摘みで選果を行い、重力を使ったブドウにストレスを与えない
ナチュラルな醸造で精密さとシンプルを表現している。そのスタイルは、バランスが良く、誠実で、繊細で、作為的な要素はない。
Colombulle 2020
コロンビュル
ネグレット100%(樹齢35年)粘土混じり砂礫
アンセストラル方式。手摘みで収穫後、除梗し、ダイレク トプレス。ステンレスタンクにて発酵後瓶詰。ルミュアー ジュし、2021年9月に澱引き。
残糖6g/L以下の辛口。イチゴ、桃、柑橘類の香り、繊細な口当たりと非常に魅惑的 な溌溂とした泡が特徴的なワインでSO2無添加。
冷蔵温度でその後室温でOK。梅雨時期のどんよりとした季節に一助の光、きれいな色調が心を癒してくれるかも(笑)
お肉のハム類、魚介やフルーツを使った前菜などと◎
Domaine CHASSELAY
ドメーヌ シャスレイ
Beaujolais Blanc 2020
ボージョレ ブラン
ドメーヌ・シャスレイはボジョレー地方のシャティヨン・ダゼルグ村に拠を構えるワイナリーで、有機栽培を実践する。
1464年に設立、2007年にジャン・ジル・シャスレイ氏から長男のファビ アン、長女のクレールに引き継がれ、
現在は2人を中心に少数のスタッフでワイン造りに取り組んでいる。
彼らは共に大学にて、ワイン醸造学を学び、その後ボルドーやオーストラリアでワイン造りの修業を行った。
その後、ボージョレに戻り、父のジャン・ジルが守ってきた昔ながらの自然なワイン造りを踏襲しつつ、現代的な知見を取り入れ、
より精緻なものにするために、日々2人で力を合わせて研究を行っている。
ドメーヌの畑は、ワイナリーの裏にあるなだらかな丘に面しており、この適度な傾斜により、
水はけも良く太陽の光を日中最大限浴びることができる。畑の表面は粘土石灰質、地下2mぐらいから大きな石の地層に変化する。
もともと斜面で水はけはよいが、この地層にまで水が来てもすぐに吸い込んでくれるのだ。
この水はけの良い土壌がブドウに必要最低限な水のみをブドウに供給し、凝縮した果実味を持ったブドウを収穫することを可能としている。
Beaujolais Blanc 2020
ボージョレ ブラン
今月のピックアップワイン オンラインワインテースティングで使うワインです!
「ボジョレー・ブラン テロワール・ド・ シャティヨン 2018(白)」 品種:シャルドネ(粘土石灰質土壌)
手摘みで収穫しプレス後 500L のドゥミ・ミュイにて 15 日間発酵。8 ヶ月同じ樽で熟成。 2019 年 4 月に瓶詰め。
洋ナシや白桃の香り。洗練されていて飲み心地の良さもあるワイン。
12℃前後で飲み始め、その後は室温でOK。グラスはブルゴーニュ型。豊な果実感の中に塩味系のミネラル。塩漬けにした豚のローストやベーコン、
酢豚、ラフテー、棒棒鶏などと◎
Domaine SEROL
ドメーヌ・セロル
Eclat de granite
エクラ・ド・グラニット 2020
コート・ロアネーズはロワール地方の一部だが、地理的にはボージョレーエリアに近い。
花崗岩の岩脈の上に位置する標高のあるこの場所は、ガメイが最高の地位を占めており、非常に魅力的なワインを生み出している。
ドメーヌセロルは、17 世紀にまでその歴史を遡ることができる家族経営ドメーヌで、現当主である『ステファン・セロル』が 1996年にドメーヌ を継承。
AOCコート・ロアネーズにこだわりつつ、最良と思われる斜面に新しく区画を開くなどした結果、現在の耕作面積は35haとなっている。
ステファンの妻キャリーヌは、この地のテロワールの優位性を高め保全していくため、栽培法をビオディナミへと転換。
これにより、ブドウを病虫害に対し耐性を持たせつつ、自然のサイクルを最大限尊重することで、この特徴的なテロワールを
更に高みへと引き上げようとしている。
彼らは『ガメイ・サン・ロマン(ガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブランの一種)』に力を入 れており、
様々な日射条件を持ついくつかの区画辺り、1ヘクタールあたり9000本のブドウを密植。
ガメイ・サン・ロマンは、一般的に栽培されているガメイ・ノワールに比べて、房や果実が小さく、
ミルランダージュが起こりやすい傾向があり、これは果実のより凝縮した表現につながる。
Eclat de granite 2020
エクラ・ド・グラニット
ガメイ・サン・ロマン(樹齢30〜70 年) 風化花崗岩土壌
手摘みで収穫後、振動式選果台で厳しく選果。50%を全 房のままで、9〜12 日間の低温浸漬。自然酵母を使いセ メントタンクで発酵。
セメントタンクで 7〜10 ヶ月熟成 し、軽くフィルターをかけ瓶詰め。澱引きあり。 弾けるような赤果味に美しい酸があり、
素晴らしい滑らか さと飲みやすさでガメイ・サン・ロマンを表現している。
12℃前後で飲み始め、その後室温でOK。グラスはブルゴーニュ型。インクのような印象があるワインなので、
軽く燻製香を付けたカツオ、鴨、チーズなどや、赤ワインで煮込んだ豚肉、肉や野菜を使った中華全般と◎