Monthly Selection7月のワインセレクション!
Château La Baronne
シャトー ラ バロンヌ
Vermentino 2017
ヴェルメンティーノ
『シャトー ラ バロンヌ』の畑は、森に囲まれた荒地で自然と共存している。地中海式気候と大西洋式気候の2つの影響を受ける地域で、
近くにそびえるのは石灰岩で形成された標高600mのアラリック山。『地中海からくる暖風はアラリック山を越える時に冷やされ、
ブドウ畑に吹き下ろす。この強風が気温を下げ、湿気を取り除く。年間を通じて強い北風が吹く、ブドウ樹は風に耐えき れずに南側に
倒れるように斜めに伸びている 。またアラリック山の石灰質土壌は柔らかいので雨を吸い蓄える。
これが乾燥による水不足からブドウ樹を守ってくれる。
『堆肥はで3年かけて手造り。501調剤も畑に埋めて熟成させる。そしてアンフォラも地元の粘土で作成している』
ワイナリーも土地の石と木で造られていて、接着剤等の薬品は使われていない。
Vermentino 2017
ェルメンティーノ
今月のピックアップワイン (オンラインテースティングで使用します)
樹齢25年の畑で川が運んだ砂利と砂質が粘土に混じった堆積土壌。除梗後、空気圧で優しくプレスしてステンレスタンクとセラミック製の容器で発酵。野生酵母のみ。熟成はセラミックの卵型ウッフで6ヶ月間熟成。ノン・フィルター。とてもバランスが取れていて、多種多様なお料理と合わせやすい万能ワイン。特に地中海料理と合わせると、至福な時間が過ごせると思います。8℃ぐらいから飲み始め、その後は室温でOK。グラスはブルゴーニュ型が〇
Laurent Barth
ローラン バルツ
アルザス地方 現在オーナーの『ローラン バルツ氏』が3代目になる家族経営のドメーヌ。祖父の代に起こった第二次世界大戦で、
ベンヴィール村とブドウ畑は壊滅的な被害を受けた。戦後、少しずつブドウ畑を拡大していたが、父親の代までは収穫したブドウを
協同組合に売っていた。
生まれた時からブドウ栽培を間近に見ながら育ったローランは、大学で醸造学を専攻し、国家資格である「醸造学者」に合格。
ボルドー地方のグラ クリュ1級格付けの『シャトー ムートン』ほか、シャンパーニュやボージョレ地方、カリフォルニアなど
外国の産地で働いて知識を深めながら腕を磨く。
1998年に、ドメーヌを継ぐが、2003年までの5年間は育てたブドウを組合に売りながら、自家元詰めを目指して自社畑の研究に勤しみ、
同時に有機栽培農法に移行していく。この準備期間を経て2004年に初めて醸造したワインが完成した。今後はビオディナミに移行していく予定。
Riesling ’18
リースリング
2018年ヴィンテージは土壌の違ういくつかの畑のぶどうを組み合わせて仕上げたスタイル。比較的すっきりした仕上がりながら、
果実味は豊かです。
Anthony Thevenet
アントニー テヴネ
ボージョレ地方 モルゴン村の『ジョルジュ デコンブ』と、ロワール地方でワイン造りの経験を積んだ後、モルゴンに戻り
『ジャン フォワイヤール』のもとで働きながら2012年より自身のワインを造りはじめた。現在は7haの畑を所有していて、
アントニーがドメーヌで働き始めてから『シェナス』や『コートドュ・ピィ』、ランシエにあるボジョレヴィラージュの区画も購入した。
畑はゴブレ仕立で剪定され、冬の間に株の間を鋤き、春先には約15日間に一度すべての畝を耕作する。
ドメーヌの平均収量は40-45 hl/ha(2018)、30 hl/ha (2017)、10 hl/ha(2016)と年々低くしつつ酒質を向上させている。
アントニーはモルゴンの造り手の中でもブドウが熟すのを待つ為、収穫の時期が遅い。伝統的な醸造方法をとり、
全房のマセラション カルボニックをコンクリートタンクで行う。亜硫酸に関しては瓶詰前のみ使用し、
分析結果とワインのコンディションのもと、自由形亜硫酸で10~15mg/Lになるようごく少量加えるのみである。
Morgon Côte de Py “Julia” 2019
モルゴン コート デ ピィ ジュリア
シスト質・古花崗岩土壌 2015年がファーストヴィンテージで、この年に娘のジュリアが誕生したことで生まれたワイン。
手摘み収穫、除梗無しのブドウを醸造。醸し期間は、15日間のマセラシオン カルボニック。木製樽で8ヶ月間の熟成。
果実を口に含んでいるかのような、フレッシュで弾けるフルーツと、スパイスのニュアンス。深みのある後味が長いデリケートなワイン。
10℃ぐらいから飲み始め、その後は室温でOK。グラスはブルゴーニュ型。豚肉を使ったパテやサラミなどの肉系前菜から、
鶏や鴨肉のローストなど、幅広いお料理と楽しめます。