Monthly Selection10月のナチュラルワインセレクション!
Les grandes vignes
レ グラン ヴィーニュ
Bulle Nature Non Degorgement
ビュル ナチュール “ノン デゴルジュモン”
17世紀から代々土地を引き継いできた現当主のジャン=フランソワ ヴァイランは、『シュナン ブラン』、『シャルドネ』、
『ピノードニス』、『カベルネ フラン』、『グロロー』などを栽培。2008年からビオディナミに転換した。
きっかけは同じアンジュー地方でビオディナミの大家として君臨しているマルク アンジェリ。
彼のワインに触れていくことで、『よりワインの本質に触れる様なワインを造って行かなければならない』、
『その為にはブドウをより健全にしていく必要があり、それに最も適したアプローチがビオディナミ』と感じたという。
ワインは基本的に酸化防止剤無添加で瓶詰めされているが、よくある『添加無し有りき』のワイン造りではなく、
その時にワインが持つエネルギーや状態、ヴィンテージに応じて、必要があれば酸化防止剤は微量なら
入れる事も躊躇わない柔軟な考えを持つ。
Bulle Nature Non Degorgement
ビュル ナチュール “ノン デゴルジュモン”
今月のピックアップワイン!オンラインテースティング会で試飲します!
品種:シュナンブラン40%、グロローグリ40%、カベルネ フラン20%(ペティヤン ナチュール)土壌:粘土・砕けた貝殻、片麻岩石
白濁した濃い乳白色の外観。ガス圧が強いので抜栓時にはよく冷やす。白い花や洋梨の様な可憐でエレガントな香りが拡がりつつ、
引き締まった感じが強くドライな仕上がりで旨味もジワジワと感じられます。レモンやライムを絞って食べるような料理にある。
秋刀魚、鮎やカマスなどの塩焼きなどと合わせて◎冷蔵庫温度から飲みはじめ、その後飲みきりの場合は室温でもOKです!
Thomas Rouanet
トマ ルアネ
VdF Le Voltigeur 2015 ≪Part2≫ VdF
ル ヴォルティジュール パート2
灼熱の地、土の中の涼しさから生まれるフィネス
素朴ながらも熟した果実の旨みがあり、エキゾチックなスパイスの風味が、オリエンタルな雰囲気を感じさせてくれる。
トマルアネが手がけるワインの最大の特徴は、密度があって、どこまでもしなやか飲み心地、品の良さと繊細さを
しっかりと感じさせてくれ、乾ききったこの地域の夏からは想像できないほどみずみずしい味わいだ。
その背景には、彼が祖父から引き継いだ畑が、1980年代から継続してビオロジックによる栽培が行われており、
状態が非常に良いこと、またブドウの樹齢にも恵まれているといったことが挙げられる。
そして、その畑をトマの繊細な感性を持って丁寧に手入れし、凝縮感となめらかな質感を備えた特別なワインを
生みだすブドウを収穫する。醸造においても、トマルアネは「果実のフレッシュさ」を徹底的に意識している。
重厚で偉大なワインよりも、身体が「飲みたいという欲求」にかられるようなワインが理想と話す。
VdF Le Voltigeur 2015 ≪Part2≫
VdF ル ヴォルティジュール パート2
アリカンテ(平均樹齢40年)。トマ本人が納得できる出来のブドウが収穫できた時のみ造られるスペシャルキュヴェ。
濃いルビー色の外観。 ブラックベリー、カシス、ダークチェリーといった濃厚な果実の煮詰めたようなニュアンスが溢れる。
香り、果実、酸、ミネラルとも非常に目の詰まったポテンシャルを感じる仕上がりでありながら、丸みのある球体のようなワイン。
2日目以降もその質感はそのままで、より柔らかさが強調してくる。
Georges Descombes
ジョルジュ デコンブ
Fleurie V.V 2019
フルーリー
マルセル ラピエールの1番弟子
モルゴン村で最も標高が高い畑を所有。ブドウはゆっくりと完熟するのを待って収穫され、
『セミ マセラシオン カルボニック炭酸ガス浸漬法』で醸造。タンニンと凝縮度の高さは他のモルゴンを圧倒する。
ナチュラルワインの造り手の間でも人気者で「ヌヌス(熊さん)」と呼ばれる「ジョルジュ」。
飾らない性格で今でもバイクでパリまでワインの配達も行っている。ワイン醸造学校を卒業後、瓶詰会社で働いていた。
その当時、まだ無名だった「マルセル ラピエール」のワインを瓶詰めした時に人生が変わる。
『衝撃だった。今までのワインとは全く違っていた。また飲みたいと思わせる魅力に溢れていた』という。
すぐに「マルセル」の醸造所に通う生活が始まり「マルセル」の傍で働きながら学び、
家族から譲り受けた畑でワインを造り始めた。
Fleurie V.V2019
フルーリー
ガメイ(樹齢60年以上)。表面は花崗岩が風化した砂質だが、地下層は花崗岩の岩盤になっている。
収穫後、セメントタンク内で24時間冷却してから発酵開始。破砕はせずにマセラシオン カルボニックさせ
発酵は30日間続く。熟成は古い大樽で9ヶ月間。アッサンブラージュ後、更に6ヶ月間寝かせてからボトリング。
最もジューシーで素直なキュヴェ。『厳しい環境がブドウ樹を虐める。昼夜の温度差。強い風。痩せた土壌。
古樹のブドウは小粒で水分が少ない。ワインは自然と凝縮する』。ヌヌスらしい男性的ワインだが、
北向きで冷涼な斜面がもたらす酸がバランスする。
ブルゴーニュであれば、シャンボール ミュジニーのような華やかさ、瑞々しさを感じるワインで、ピノ ノワールを連想させる。
ブルゴーニュ型のグラス、12℃ぐらいから飲み始めると◎
豚肉のブドウ(カシスなどでOK)煮、鴨のローストベリー系のソースなど、美味しいお料理と召し上がって頂きたいです!