Monthly Selectionワインセレクション May 2023
Benjamin Taillandier
ベンジャミンタイヤンディエ
blanc*
ブラン2020
今月のピックアップワインです。オンラインワインテースティングで試飲します!
ベンジャミンはワイン醸造学校を卒業した後、従来型のワイナリーでしばらく 働いていたが、2004 年に自然派ワイン生産者の
『ジャン・バティスト・セナ』に出会い一緒に働くことになる。ベンジャマンは、セナのアイデアと技術に影響を受け、
研修が終わった後は、同じような哲学でワインを造りたいと考えるようになった。
2007年、古代都市カルカソンヌとモンターニュ ノワールの間に位置するコーヌ ミネルヴォワに移住。
グルナッシュ ノワール、シラー、サンソー、テレット グリの 5.7 haを購入し、有機栽培を開始。
最終的にはそのすべてをビオディナミに転換した。
blanc*ブラン2020
グルナッシュ ブラン、グルナッシュ グリ、 テレ グリ
2020年は気候が良く、畑作業がスムーズに進んだ。少し乾燥気味だったが、十分な収穫量あり、満足のいくヴィンテージだった。
アルコール度数が低くおさえ、繊細で軽快な味わい。柑橘類、白い花びらのような、アロマティックなハーブの香り。
喉越しが良く、キリっとした酸味と口いっぱいに残るミネラル感が、ワインに良いバランスとフレッシュな味わいを与えている。
割と万能なワインで、魚介類や肉類の前菜、白身のお肉類、中華料理と◎冷蔵庫温度から飲み始め、その後は飲み切るようであれば室温でOK。
グラスは酸味を感じたい時は、口径の小さ目で長いグラス、果実感を楽しみたい時は、ブルゴーニュ系のグラスが◎
Hervé Villemade
エルヴェ ヴィルマード
Cheverny Blanc 2021
シュヴェルニー ブラン
現在の当主、エルヴェ ヴィマードは、アンボアーズの醸造学校を卒業し、実家の家業を継ぐことになった。
エルヴェは、ブロワ城のすぐ南に位置する、シュヴェルニーと近隣の3つ村に25haの畑を所有していて有機栽培を実践。
全て手摘みで収獲し、畑で選果作業を行う。発酵は野生酵母で行い、醸造中は酸化防止剤や補糖などの添加物は使用しない。
キュヴェによっては樽を使った熟成をさせる。アロマに溢れた、土地の風味が最大限に生かされたピュアなワイン造りをしている。
Cheverny Blanc 2021
シュヴェルニー ブラン
ソーヴィニヨンブラン70%、シャルドネ30%
石灰粘土層と一部の畑には、火打ち石、そしてシャブリと同じ中生代ジュラ紀キンメリジアン階の粘土石灰岩が豊富にある畑から造られるワイン。
土壌由来のミネラルが下支えし、絶妙なバランスを取っている。
7℃ぐらいから飲み始めその後は室温でも可。スモークサーモン、フルーツを使ったサラダやクリュディテなどの野菜料理、
蒸した鶏肉や白身魚の軽いクリームソースなどと相性が
Karine & Cyril Alonso
カリーヌ&シリル アロンソ
Les vignes de mon voisin
レ ヴィ―ニュド モン ヴォワザン 2021
シリルは両親が、マコン近くでレストランをやっていたことがあり、そこに通うワインの造り手達とは旧知の間柄。
モンペリエの大学でワイン醸造を学び、ボーヌで資格を取得、その後ソムリエとして経験を積んだ。醸造家としての始まりは、
スイス、ジュネーヴ 近郊のドメーヌ・ヴィーニュ・ブランシュ。そこで数多くのブドウ品種の醸造を経験。
次いでサヴォア地方ビュジェに移り、ここで多くのナチュラルワインの造り手と親交を深め、ワイン造りに対する考え方を確立する。
故郷のボージョレに戻ったシリルは、ラピエールに独立を勧められ会社設立をし、畑を持たないネゴシアン兼醸造家のスタイルを長年続けてきた。
ワイン業界で20年の歳月を経て、ボージョレのマルシャン村にある1.5ヘクタールの小さな急傾斜地のブドウの畑の区画を購入し、
自分自身が育てたブドウでワイン造りをスタートした。
Les vignes de mon voisin
レ ヴィ―ニュド モン ヴォワザン 2021
Vitry村で収穫された、とても珍しい『ガメイ・リパリア』と言うブドウ品種で造られる。植樹されたのは133年前(1890年)との事。
土壌は500万年前の灰色花崗岩質。4日間の浸漬後、古い樽に入れて熟成をさせた。
香りと味わいにギャップがあり、開けたては閉じた印象。果実味と別次元で、独特なミネラル感、茎感があり、
まだワインの一体性が生まれてはいないので、5年~10年寝かせても面白い。
いま飲むのであれば、2週間程度休ませて、飲む1日~2日前に抜栓、その後冷蔵庫で保管
飲む時は冷蔵庫温度から室温に戻しながら楽しむと◎
グラスは『ブルゴーニュ型』で、小さな口径のグラスだと、感じない味わいが出てくるので『要注意』。
味わいの中に鉄っぽさを感じるので、レバー類(炒め、ムース、コンフィ、田舎風テリーヌ)鴨のロースト、
コック・オー・ーヴァン(鶏肉の赤ワイン煮)◎