Selections Jan 2025!

Monthly SelectionSelections Jan 2025!

Domaine La Chance 
ドメーヌ ラ シャンス

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Les Heures Heureuses 2023
レ ズール ウールーズ

 2020年に設立された「ドメーヌ・ド・ラ・シャンス」は、ロワール地方のモンソローとチュルカンにある6.5ヘクタールのワイナリーです。生産者のジェロームとクリスティーヌは、金融やマーケティングの分野からワイン造りへ転身し、尊敬されるワイン生産者のもとで学びました。

このドメーヌは、粘土石灰質の多様なテロワールを活かし、シュナン、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンを有機農法で栽培しています。ブドウは手摘みで収穫され、厳格な選果を経て、土着酵母での自然発酵や最小限の亜硫酸塩使用など、介入を抑えた醸造を行っています。これにより、フレッシュでエレガントなワインが生み出されます。

彼らのワイン造りの哲学は、テロワールとヴィンテージの個性を最大限に引き出すこと。単一品種の特徴を理解しながら、複雑さと奥行きを追求し、初心者から愛好家まで楽しめるワインを目指しています。また、気象学者の友人と協力し、霜や干ばつなどの気候変動に対応しながら品質向上に努めています。

Les Heures Heureuses 2023
レ ズール ウールーズ 

シュナン・ブランが2/3、カベルネ・フランのブラン・ド・ノワールが1/3のブレンド。ステンレスタンクで熟成されており、アルコール度数は12%。ブドウ畑はモンソローのブルネ地区とオー・ブルネ地区にあり、粘土石灰質にシルトを含む土壌が特徴です。

香りは柑橘類や白い果実、ハーブの爽やかなニュアンスがあり、口に含むとフレッシュで生き生きとした味わい。透明感があり、塩味を感じる余韻が心地よく続きます。楽しいひとときを彩る、清涼感あふれる白ワインです。
ヤギのチーズ(フランス産)やフェタチーズ(ギリシャ)などを使ったサラダ、ハーブを使った、白身魚のマリネや季節のリンゴと、合わせて◎ 8℃前後から飲み始めその後は室温で。グラスは少し大きめのボルドー型が◎

Le Pettt Clou Des Vents
ル プティ クロ デ ヴォン

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Les Grenades 2022
レ グルナード 

今月のピックアップワイン
2012年からAOC法に縛られずに自由にワインを造りたいとVdFにしましたが、その年にINAOから「AOCを取得していないドメーヌで、区画名を示すClos(クロ)という表記の使用禁止」の通達を受けました。したがって2013VINよりClou(クロ・同じ発音)というドメーヌ名表記にしています。

ル・プティ・クロ・デ・ヴォンの造り手、シルヴァン・ジュグラは、1979年ラングドック地方で生まれ、祖父のブドウ畑で育ちました。ワイン造りを夢見て醸造学校で学び、21歳でクロ・マリーでナチュラルワインに魅了されます。その後、経験を積みながら独立資金を貯め、2011年にコート・ド・デュラスで醸造所と畑を手に入れ、念願の独立を果たしました。現在は、メルローとソーヴィニヨン・ブランを各1.5ha、計3haをビオロジック栽培。ソーヴィニヨン・ブランは大西洋の風を受ける涼しい斜面にあり、病害に強く冷涼感のあるワインを生み出します。メルローは日当たりの良い南向きの畑で、自然な影を作りながら過熟を防ぎ、バランスの取れたブドウを育てています。

醸造は自然なアプローチを重視し、白は房ごと12日間マセラシオン後にプレス、赤はブドウの特徴に応じて醸造方法を変えます。若い樹のブドウはフルーティに、高標高の古樹は伝統的な熟成を行い、それぞれの個性を引き出します。SO2は瓶詰時にごく少量のみ使用し、どのワインも柔らかく果実味豊かな仕上がりです。

Les Grenades 2022 
レ グルナード   

 

温暖な秋の影響で例年より早い9月8日に収穫されたメルローを使用。粘土質の畑で育ったブドウを全房発酵させ、垂直式圧搾後、グラスファイバータンク(25hl)で4ヶ月間発酵・熟成されました。発酵中には2回のピジャージュを実施。無濾過・無清澄で、SO2の使用は極少量(トータル3mg/L未満)です。

色調は濃いガーネット。香りにはバラやスミレの華やかさに、赤スグリやラズベリーの果実感が広がります。口当たりは若々しく、柔らかいタンニンと程よい酸が溶け込み、繊細かつエレガントな仕上がり。まだ熟成のポテンシャルを秘めており、丸みが出るまで寝かせても楽しめる一本です。

しっかりとした管理の元、開栓後1週間ぐらいは日々の変化が楽しめるワイン。優しいタンニンを楽しみたい時はボルドー型が◎柔らかい果実感を楽しみたい時はブルゴーニュ型が◎12℃前後から飲み始めその後、飲み切る場合は室温で。開栓後は数日置く場合は栓をして冷蔵庫保管。5日以内に飲みきること。すき焼き、牛すじ煮など、牛肉と脂との相性は◎でもグリルではない。生ハムやサラミ、バケットなどとも◎

Valerie Courreges  
ヴァレリー クレージュ

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Zinzolin Vin de France 2020 
ザンゾラン

生産者のヴァレリー・クレージュは1973年生まれで、トゥールーズ大学で醸造学を学び、南西フランス・カオールに22haの畑を所有。女性醸造家として家庭と仕事を両立しつつ、ビオディナミを実践しています。1999年からビオディナミのワイン造りで実績のあるマチュー・コス氏の協力も得て、エレガントなナチュラルワインを生産。彼女の畑は石灰質と粘土質が混在し、古木と若木が育つバランスの良い環境です。

「ビオディナミは私にとってサプリメントのような存在」と語る彼女のワインは、自然体で気取りのない魅力が感じられるものです。

Zinzolin Vin de France 2020 
ザンゾラン

マルベック40%、シラー30%、カベルネフラン20%、メルロー10%のブレンドによる赤ワインです。14%のアルコール度数を持ち、赤粘土とジュラ紀石灰の土壌で育てられたブドウを使用し、ビオロジックとビオディナミ農法で栽培されています。発酵と熟成はセメントタンクとアンフォラで行われます。カシスやプルーン、檜の香りが特徴で、柔らかいタンニンと果実味、酸のバランスが取れている。少し退色ぎみで、熟成感をやや感じる。マルベック特有の色合いで、冷涼感、しっかりとしたタンニンを感じられます。

Same River Twice
セイム リヴァー トワイス

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Same River Twice
セイム リヴァー トワイス 2020

ヘリオセントリックワインは、2019年に南ローヌでジェームス・ダンスタン氏と中川彰子氏が設立したネゴシアンで、「オーガニックでナチュラル、クラシックながらフレッシュで毎日楽しめるワイン」を目指しています。以前から自然派ワインの輸入や紹介を手掛けていましたが、自ら生産にも携わり、2018年に初ヴィンテージを発表しました。

Same River Twice
セイム リヴァー トワイス 2020


看板ワイン「Same River Twice(セイム・リヴァー・トワイス)」は、ギリシャ哲学者ヘラクレイトスの格言から名付けられ、ワインの味わいが時とともに変化する魅力を表現しています。このワインは南ローヌのヴァントゥー地区で育てられたグルナッシュとシラーを使用し、自然酵母発酵や最小限の酸化防止剤で丁寧に造られています。
チェリーやラズベリーの果実香、ドライハーブや黒胡椒のスパイス感が特徴。口当たりはジューシーで柔らかな酸とスムーズなタンニンがバランスよく、どんな料理にも合わせやすい軽やかな仕上がりです。気軽に楽しめる親しみやすさと品質が魅力の逸品です。羊や牛肉のグリル、すき焼きなど、香ばしい肉料理との相性が抜群です。
12℃前後から飲み始め、その後室温で、グラスはボルドー型が◎