Gramenon
グラムノン
Poignée du Raisins 2022
ポワニェ ドゥ レザン
今まで紹介したくても叶わなかったワインです!
A7(リヨンとマルセイユを結ぶ高速道路)をボレンヌの町で下り、そこから約1時間、田舎道を右へ左へと走ったところに
ミッシェルの住むモンブリゾン・シュール・レはある。市道から敷地への間道に入ると、自然にできた緑のトンネルがあり、
そこを抜け出ると一面にブドウ畑が広がる…。何だか映画のワンシーンのようだ。
現在の当主ミッシッル・オーヴェリ・ローランは、1999年に最愛の夫であったフィリップを不慮の事故で亡くして以来、
彼の意思を引き継ぎ、また彼女らしさを加えワイン造りに励んできた。
『ドメーヌ・グラムノン』の名前は、ワイン愛好家の中ではとても有名である。
僕自身も渡仏前に働いていたお店のハウスワイン的に使われていたのが、グラムノンだったこともあり、
一時は毎日飲んでいた時期もあったので、カーヴを初めて訪ね、ミッシェルと対面した時は、感極まり涙したことを覚えている。
常勤のスタッフは2名、それ以外は季節労働者を上手に動かしながら1年間の仕事に取り組んでいる。夏はとても暑く乾燥しているが、
冬はミストラルと呼ばれる強く冷たい北風が吹き荒れるため、-10℃以下になることも多い。乾燥し、風が強い利点を十分に活かし、
化学肥料、農薬は使用しない。写真上にあるように、木製の醗酵層とステンレス製の醗酵層をワインごとに使い分け、醸造を進める。
基本的には除梗をせずに房を丸ごと醗酵層に入れ、炭酸ガスを充填し、ブドウを冷やし、低温浸漬でゆっくりとした醗酵を促すという醸造方法をとる。
2006年ヴィンテージより、息子のマキシムもミッシェルの指導の下、ワイン造りを始めており、今後も楽しみなドメーヌである。
Poignée du Raisins
ポワニェ ドゥ レザン 2022
品種:グルナッシュ100% 植樹:若木 位置:標高350m 土壌:粘土質、石灰質
樹齢30年以下のブドウを一部を除梗、セメントタンクで10日間の低温浸漬での発酵。セメントタンクで約6ヵ月熟成させる。『熟成させるよりもフレッシュさを感じられる間に飲み切るのがおすすめ』と紹介されているが、5年程度熟成をさせてもいいと思います。
「ブドウをぎゅーと搾っりました」というような、果実の豊かさ、フレッシュさがありつつ、既に丸みを帯びていて、力強さの中に優しさもあるワイン。
12℃前後から飲み始め、その後は室温でキープ。グラスはブルゴーニュ型が◎ 生ハムやサラミ、お肉のテリーヌなどのシャルキュトリー系や、麻婆豆腐、スパイスカレー、豚のや牛肉の赤ワイン煮込みなどと◎